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第1章 マルチメディア時代の学び

現代は工業社会から情報社会へ変革する時代。価値観、ライフスタイル、仕事の仕方が多様になってきた。その一方で、教育はなかなか変わらず、「知識は客観的に把握できるもとで、そのような知識の実体を捉え、分析し構造化することで、効率的な教授法を見つけることができる」と考えられている。画一的な知識を効率的に教え込まれるので、現実の多様な状況下で知識を利用することができない。

実践の中で柔軟に活用できる知識を得るには「人が状況と相互作用をもちながら、問題を見つけ、その問題を解決するために互いに協力しあうことで実践に結びつけていくプロセス」が大事。そのためには「自律的に学ぶ」能力が必要。

インターネットやコンピューターを活用すること自体を目的とせずに、それらを道具として学生が主体的に「学び」自体を作り上げていく活動を支援(facilitate)することが求められる。